音に敏感な人

世間はゴールデンウィークで10連休。ですが私はゴールデンウィークが始まったらすぐに分子栄養学のメチレーションを学びに昨日まで東京へ。そして明々後日からは心理療法を学びにまた東京へ2日間。その他の日も施術の予約をみっちり入れました ので10日間のゴールデンウィークでお休みを取るのは1日だけです。 開業してから15年間、いつも祝日に休みを取ることはあまりなく、出来るだけ平日に休みの日を設けるようにしています。というのも人混みを避けたいというのが1番の理由です。祝日は混んでいて並んだりしなければいけないことが多いのもそうですが、何といっても人混みのざわついた音がとても好きになれないのです。


音に敏感なんです

そういえば当院に来院される多くの方から

「音に敏感なんです」

という言葉を耳にします。たいていの方は心理的な問題や、慢性疲労や生体化学的な問題、コリ痛みなど音以外の主訴を訴えて来院されるのですが、色々様子を伺うと主訴以外で「音に敏感」 というキーワードが 出てくることが多いのです。なぜ音に敏感なのでしょう?理由は様々あると思いますが、その理由の1つがポリヴェーガル理論で説明されています。


ポリヴェーガル理論

ポリヴェーガル理論は自律神経の働きに対する新しい理論です。今までは自律神経系の働きは、交感神経と副交感神経の2系統で説明されていました。ですがポリヴェーガル理論では自律神経の働きを交感神経と副交感神経(腹側迷走神経と背側迷走神経)の3系統で説明し、病気の回復や社会交流、トラウマなどについての新しい見方を提供しています。詳しいことは書籍(ポリヴェーガル理論)を読んでみてください。

そして「音に敏感」という事についてポリヴェーガル理論を説明しながら書いていこうと思ったのですが・・・・どう簡潔にまとめても結構長くなってしまいそうで面倒なので超端折って説明すると

神経系が「今、安全ではない、安心できる状況ではない」と生理的に反応している結果、音に敏感になっている

ということです。危険な動物に襲われるかもしれないと神経系が聞き耳を立てているのです。そしてこの状態は本当に危険が身に迫っている時は役立つでしょうが、社会交流を円滑に持とうとするときや、病気の回復を願う時にはマイナスにも働きます。このことを説明するには腹側迷走神経の事を書かなくてはいけません。結局長くなりそう。。。


3系統の自律神経

腹側迷走神経は社会交流システムや他の2系統(交感神経、背側迷走神経)の働きを統制します。中耳の働きを制御し、ちょうど人の声の音域を聞き取りやすくします。そして顔の表情を豊かにし、声に抑揚をつけ、円滑な社会交流を助けるのに役立ちます。この腹側迷走神経が他の2系統の神経の働きを統制するので、この神経がいつでもしっかりと働いてくれればいいのですが、この神経がしっかり働くのは神経系が「安全を感じている時」です

人は虐待などのストレスにさらされると、社会交流システムをになう腹側迷走神経は働かなくなり、「戦うか逃げるか」に関わる交感神経が活発になります。これで戦ったり逃げたりで終わればよいのですが、戦うことも逃げることもできない場合は、「解離やこおりつき」に関わる背側迷走神経が活発になります。生育過程の中で虐待や事故や様々なトラウマによって「戦うか逃げるか」の交感神経や「解離やこおりつき」の背側迷走神経が活発になりやすくなった人は、ただ大きな車が近くを通った音を聞いただけでも、危険が迫っているかのように 「生理的な反応として」神経系が反応するのです。そうすると神経系は安全を感じず、腹側迷走神経がシャットダウンし、交感神経と背側迷走神経を統御する機能が下がり自然治癒力が低下します。

音に敏感な人は社会交流を担う腹側迷走神経がシャットダウンし、「戦うか逃げるか」の交感神経や「解離やこおりつき」の背側迷走神経が活発になりやすくなっているのかもしれないのです。




どうやってよくしていくの?

ポリヴェーガル理論ではソマティックな視点が重要だと言います。ソマティックとは身体性ということです。

「安全である」と感じることは実は環境に対する身体的な反応なのです

ポリヴェーガル理論入門

ではソマティックなアプローチと言えば何かというと、当院で行っているフェルデンクライスメソッド、オステオパシー(バイオダイナミクス)などがソマティックなアプローチのまさにど真ん中です。

これらのアプローチがどういったものなのかは施術法に簡単に記載しています。

そしてソマティックなアプローチだけが有効なのではなく、もっとたくさんの領域が関連しているはずです。例えばホルモンバランスなどの生体化学系やエネルギー領域などです。

当院では「体・心・エネルギー」この全てを専門的に診ています。






当院の4つの強み

1.深い領域にアプローチできる

心身が変化するには多くの場合、時間をかけて深い領域が変化する必要があります。それには当院で行う「オステオパシー」「フィシオエナジェティック」「フェルデンクライスメソッド」の3本柱を元にしたホリスティック療法が強みを発揮します。

これらのワークでは「(神経・内臓・栄養)、(ストレス、トラウマ)、エネルギー」これらすべての領域の問題点をあぶり出し、根本から解決していく強力なお手伝いが出来ます。

2.宿題が効果的

施術をするなかで見つかった「その方に必要な宿題」を出します。当院の施術では多くの場合宿題が出されます。


3.グループレッスンもあります

フェルデンクライスメソッドのグループレッスンの場合はお1人に対して個別に対応する事はありませんが、参加することでより深く自分自身と向き合うことが出来るでしょう。




4.痛みのないやさしい施術

当院で行う施術は痛みのない繊細な施術法です。無理やり圧したり引っ張ったり、ボキッとやったりはしません。




5.施術のクオリティーの高さ

私は施術業界20年弱、開業15年の実績。本物の療法を探し続け学び続ける熱は年々上がっています。

高いクオリティーで施術を提供するため毎日一生懸命取り組んでいます。













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「そまと」は奈良市の大和西大寺駅と平城駅から徒歩6分。ならファミリーまで歩いて2分の自然療法院。
東洋・西洋・世界各国の療法を織り交ぜたホリスティック療法で、原因不明の症状やなかなか良くならない慢性症状を改善へと導いています。

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