身体には様々な記憶(パターン)が刻まれている

コリ、痛み、骨格のズレなど、身体の特に筋骨格系の不調があるとき、多くの方は「原因はここのコリだろうか、ここのズレが原因だろうか」と肉体に原因を探り、身体を押したり引っ張ったりゴキっと矯正したりしたら良くなるイメージを持っておられます。

それが間違いだとは言いませんが、他にも超重要な要素が沢山あるんです。その一つが「身体に刻まれた記憶」

例を挙げます

腰痛持ちのAさん。今は立ち仕事で、2年前まではPCのプログラマーをしておられました。

ずっと立ち仕事で腰に痛みを抱えています。腰の痛みはプログラマーをしているときからすでにありました。

若い頃から無理をすると腰に来るので、長時間座りっぱなしにならないように、できるだけちょくちょく立ち上がって動いてみたり、寝転んで休憩をしたりしていました。

ですが仕事が忙しくなる時期があり、忙しい時期は休憩なんて言ってられません。

「そろそろ寝転んだり休憩を入れないとやばいなー。腰も首も硬くなってきたなー」

そう思っていてもまだまだ仕事は沢山あります。手を休めることはできず、仕事も終わりに近づいた頃になると

「もうひとふんばりー」っと更に首や腰の緊張が高まりながらも頑張って仕事をこなしていました。そうこうしていると首や腰の不快感も感じなくなり(腰が実際に良くなっているのではなく、感じなくなっているだけ)仕事に没頭し深夜に帰宅。朝起きると「首とか腰がカチカチに硬いような・・・」

そんな毎日を数か月続け・・・その後プログラマーをやめて立ち仕事に転職。定時に帰れるし家でゆっくりリラックスする時間もいっぱいだけど、なぜかまだ肩や腰は硬い感じ・・・。

Aさんの過去に繰り返された「肩や腰をガチガチに緊張させ続ける」という身体の使い方は神経系に繰り返し刻まれ、強化され、いつでも肩と腰がカチカチの人になってしまいました。

マッサージや整体で体を緩めても、明日になればまたカチカチに。

マッサージなど人の力で強制的にゆるめられても、自分の神経系が肩や腰をカチカチにするパターンをやり続けようとしていれば、また元のカチカチに戻るのは必然です。

コリを作る神経系のパターンが変わらないことには、長期的な変容は望めません。

新しいパターンの構築

上記は「コリ」についてですが、他の様々な不調も同じことです。

身体の動き、心の動き、意識の動き、それぞれの習慣的パターンが病を生みます。そのパターンを変化させるのではなく、症状を一時的に軽減させるものを対症療法と言います。頭痛が出れば頭痛薬を飲んで痛みを抑えるのがそうです。

ほとんどの西洋医学は対症療法です。ですので慢性的な症状には有効ではないものが多いです。症状を抑えているだけで根本的なところの変化を促していないからです。そう言うと、根本療法である自然療法が万能のようですが、大怪我や手術が必要なレベルの疾患など急を要する病の治療、機器を使った検査などは自然療法などとは比べるのもおこがましいほど西洋医学が優秀です。ただ「本当の健康」に向かう姿勢としては、多くの病院で行われていることには疑問が生じますが。

根本治療にはパターンの変化が必要です。言葉では簡単に言えますが、パターンの変化というのは壮大なテーマです。あまりにも難しいので世の中には対症療法があふれかえっているわけですが、当院ではパターンの変化を助ける方法を探し続け実践しています。

当院で行う施術法を例に挙げると、フィシオエナジェティックやフェルデンクライスメソッドでは、無意識レベルの情報のインプットを行い、もう一つの道(新しいパターン)を作ります。オステオパシーは体に刻まれた記憶とはまた別の、全体を通して全く新しいパターンを生む力があります。

これは治療なの?学習なの?

新しいパターンを獲得するということは、これはまさに「学習」が起きているという事です。

神経系は学びと忘却を繰り返しながら今のパターンを作っていくのが健康的ですが、学習が起きずに忘却が続き、同じパターンを繰り返す状態になればなるほど、病から抜け出す手立ては遠のきます。

神経系の学習は一生涯続く超重要事項ですが、その一部を施術でお手伝いすることができます。

賢い身体を作るお手伝いに、当院をご利用いただけたらと思います。