心理療法
当院は今のところ整体院と名乗っています。
ですが「整体院って名乗るのは不親切かなー」という思いが実はあります。
整体院のイメージってどんなの?
まず整体という名称に正確な定義はありません。「だいたいこんな感じの療法をやっている院が俗称整体院と呼ばれている」という曖昧なものです。
筋肉と骨格に対して手でグッと押して筋肉を緩めたり、ストレッチしたり、グイっと骨格を矯正したり。
整体院というとそんなイメージをされる方が多いのかな?と思っています。私自身は「整体院」と聞くとそんなイメージが沸きます。
「筋肉・筋膜・骨格が専門」
そんなイメージです。
実際「整体」という名称が広まった歴史、元々はこのような言葉から広まっていった、などという情報はあるのですが、現代「整体」という言葉が何を意味しているかは語源とは関係なく、とても混沌とした状況です。
それはマッサージやカイロプラクティックや他の療法も同様です。マッサージは元々裸になってもらって、皮膚に直接施術するものを言うのですが、いま日本ではそういう認識はありません。カイロプラクティックもそう、看板はカイロプラクティックでも行っている施術法が古典的なカイロプラクティックではない院も多々あります。多くの療法が世間に広まるにつれ流派ができてきたりして、名前は同じでも中身は別物だったり・・・・。まあ、世の中そういうものなのかなと思います。
長年の修練で沢山の技法を習得し、カイロプラクティックも心理療法も鍼灸もできるようになった人は一体何屋さんと言えばいいのでしょう?そんな人が整体院と名乗っていたりもします。
じゃあ「そまと(当院)」は整体院と名付けているけど「筋肉・筋膜・骨格だけが専門」なのか?というと全くそうではないのが現状です。
筋肉・筋膜・骨格だけではなく、心理・栄養・エネルギーなど様々な領域の施術をしています。
例えば精神的な不調を改善するために当院に来られている方々は多数おられます。例えば「ウツ、強迫性障害、睡眠障害、躁鬱病、統合失調症、パニック障害・不安障害、発達障害など」他にも病院で診断が出てはいないが恐怖症やPTSD、チック症のような症状や、他様々な心理的問題を持った方も、それらの改善の為に「そまと」に来院されています。
それら精神的な不調に対して当院で色々なセラピーを行うわけですが、10年以上患っていた症状が驚くほどの短期間で改善してしまう方、全く改善が見られなかった方、ゆっくり長期間かけて少しづつ良くなり続けている方など結果は様々ですが、難しい症状の方が多い割には、概ね良い結果が出ているように思っています。
そういえば先月、最新のサイコセラピーを学びに東京へ行ってきました。そこでカウンセラーと精神科医に講義をしてもらったのですが、その講義の中で一般的なカウンセリングや投薬による治癒率は現場ではいったいどうなのか、その実態のごく一部をお聞きしました。詳しくは書けませんが、おそらくほとんどの方の予想をはるかに下回るであろう驚くほどの治癒率の低さでした。
そういった事を考えると、「そまと」で行う一般的なカウンセリングとはまた違った技法(最新の特殊なサイコセラピーや心身統合のフェルデンクライスメソッド、ホリスティックな視点のフィシオエナジェティックやオステオパシー)は心理療法としての存在としても、とても価値のある物だと再認識させられます。
話が脱線しましたが、当院は整体院と名乗っていても「筋肉・筋膜・骨格だけが専門」ではありません。身体や心や気、自然との調和も考慮に入れたホリスティックな療法を行っています。
では「筋肉・筋膜・骨格だけが専門」ではなく、身体や心や他の様々な領域を扱うホリスティックな療法にどんな利点があるのでしょう?身体は身体の専門家として、心は心の専門家として特化している方が専門性が高まりより良いのではないか、そう思われる方も多いかもしれません。
身体にあらわれる心
現代の療法の殆どは、身体は身体の専門家、心は心の専門家が診るものとなっています。心理カウンセラーは基本的にクライアントの身体に触ることはタブーとなっており、身体の領域のことはあまり知りません。そして身体の専門家の焦点は肉体に集中し、身体の症状と心の繋がりとを見ようとしていません。
ですが実際、心と身体には深い相関関係があります。
Aさんのケース
例えば左肩と右腰にコリ感と痛みを10年ほど抱えたAさんがおられます。
Aさん:「長年デスクワークで肩と腰に負担がかかって、足を組んだり姿勢をゆがめているときも多いですし。背骨もズレてるのかな?肩腰のコリがクセになってしまいました。」
身体に触れて調べてみると、肩首の筋肉はかなり拘縮(凝っている)しています。背骨全体を通して独特のねじれもあります。
一見すると肉体の問題のようですし、肉体へのアプローチで改善されそうです。
ですが、Aさんに変性意識状態になってもらい、あるストレス状況を思い出してもらったところ、身体の中で背骨全体の独特のねじれや肩腰の拘縮という反応がさらに強く現れました。
Aさんは心理的ストレスの反応として背骨の独特のねじれや肩腰の拘縮が出ていたのです。
このように心の状態は身体にあらわれます。一見身体だけの問題と思われるものでも、心が強く影響しているケースが多々あります。それは逆もしかり。心の問題だとおもっていたものが、実は身体の影響を強く受けていることも多々あるのです。
専門分化されていく近頃の風潮では、心と身体は別の領域として別個に扱われます。心の症状は心の専門家。身体の症状は身体の専門家が診るのです。
このように別領域とされている領域同士の繋がりを見出す療法というものがあります。そういったものを当院では行っています。
そまとの心理セラピー
今回のテーマである心に絞って説明すると
当院で行うフェルデンクライスメソッドは身体性心理療法という、心と身体の双方を考慮に入れた心理療法の一部という見方もできるワークのようです。
オステオパシーは心と身体を統合したホリスティックな視点の手技療法です。
そしてそれらを補ういくつかの心理専門のセラピーも当院では行っています。
それらは基本的に会話を中心としたカウンセリングではなく、身体を通したセラピーがメインです。
他の専門的な治療であまり成果が出ない方は、当院の施術を試してみてもいいかもしれません。
ここまで説明したところで、やっぱり当院を「整体院って名乗るのは不親切かなー」という思いが大きくなってきました。
じゃあなんて表記すればいいのかなんてことは思いついていないのですが、とりあえず整体院の表記をしばらく消して「自然療法院」にしてみよう・・・・
「そまと」は奈良市の大和西大寺駅と平城駅から徒歩6分。ならファミリーまで歩いて2分の自然療法院。
東洋・西洋・世界各国の療法を織り交ぜたホリスティック療法で、原因不明の症状やなかなか良くならない慢性症状を改善へと導いています。
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