変形性膝関節症
どんな方?
70代女性
症状
随分前から変形性膝関節症で膝の痛みがあり、マッサージや鍼、病院で痛み止めやヒアルロン酸の注射をするが一向に痛みが治まらず。
人工膝にするのは避けたいし、人工膝にするとしてもできるだけ時期を遅らせたいとのこと。
施術
アライメントを整える
基本的には膝周りのアライメントが整うように、筋膜リリースやエナジェティックオステオパシーなどを行う。
↑汚い絵で申し訳ありません
- 前から見たら右足が外側にぶれています。
- 横から見ると膝を伸ばしすぎ(反張膝)になっています。
- あと大腿骨(ふともも)と脛骨(すね)がねじれてます
これらによって膝関節に負担がかかっていました。
でも施術は膝には行いません。足首や臀部のバランスを取り、骨盤底筋や上半身も整える必要がありました。
初回時は可動域制限(膝が曲がらない)が強くありましたが、結構早く改善されていきました。
動きの改善
そして次は歩行の指導です。形が整っても動きが悪いと、また元に戻ります。
この方は痛みを避けるためにかなり力学的に不合理な動きをしていましたが、動きの改善の指導に対しても理解が早く、施術後も忘れずずっと実行していたようです。
次回の施術時には「あ!ちゃんとやっていたな」とはっきりわかる程度に新しい動きが板についていました。
その後
初めの頃は施術後に「ましやけど、やっぱり痛いのは痛いな」と、膝の痛みは続いていましたが、何回施術した頃でしょうか?忘れましたが「いやー今日も痛いなー」と言われて始まった施術の後に「あれ!?痛くないな。あれ!?」とやっと痛みがなくなりました。その後も定期的に施術を受け続けていて予後良好。
変形性膝関節症
変形性膝関節症では主に関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、遣い過ぎによりすり減り、関節が変形します。
この関節の変形はどんな手技を使っても治ることはありません。
今回の施術も膝の変形を治したわけではありません。膝の負担が軽減する姿勢や動きなどができる身体にしていったのです。
病院で行われる変形性膝関節症に対する処置
保存療法
物理療法
湿布、温熱療法、マッサージ、電気療法
関節内注射
ヒアルロン酸、ブロック注射
薬物療法
内服薬、外服薬
生活指導
運動療法、正座を避ける、体重を減らす
手術療法
関節内廓清術 、高位脛骨骨切術 、人工関節置換術
できるだけ手術は避けて、痛みのない自分の足で歩き続けるために、有効な手段は沢山あります。エクササイズや栄養療法、動きの改善など。当院で沢山の改善策をお伝えすることが出来ます。あとは自分の力で健康な膝を保つという意識があれば、改善が可能です。
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