有害重金属の解毒

体調を悪化させる要因の一つに「有害重金属」があります。様々な不調の陰に潜む有害重金属の解毒を当店がどのように行うか。順を追って説明します。

その種類と取り込まれる経路

有害重金属は鉛、水銀、カドミウム、ヒ素、アルミニウム(軽金属)、ベリリウムなどがあります。

有名なのが、水銀では水俣病。カドミウムはイタイイタイ病。ヒ素は和歌山毒物カレー事件など。これらは大量の重金属による中毒症状の例ですが、重金属は日常に摂取している量でも十分に害が認められます。そして、日常のあらゆる環境から体内に入ってきます。以下でそれぞれの重金属について解説していきます。

鉛が体内に入ってくる経路は、タバコの煙や焼却炉・工場の排気、鉛の水道管による水汚染などがあります。鉛の水道管に関しては、2004年に厚生労働省が鉛製の水道管をゼロにしていく目標を掲げましたが、まだまだ鉛製の水道管は沢山あり2004年~2014年の間の10年間ではまだ半分以上が手つかずの状態とのことです。他にはここ数年で中国からの輸入レトルト食品、野菜、クレヨンなどから高濃度の鉛が検出され話題になることがありました。

鉛はとても厄介な性質の有害重金属です。というのも半減期(体内で半分の濃度になるまでの期間)が長い(5年~10年)という問題があるからです。随分前に取り込んだ鉛でも、数年にわたってずっと悪影響を及ぼし続けるということですね。

その害は、アトピー、喘息、鼻炎、花粉症、うつ、不安症、精神錯乱、神経症、便秘、高血圧、生殖能力低下、脳神経への影響など多岐にわたります。ベートーベンの耳が聞こえなくなった原因も、愛飲していた当時のワインに含まれていた鉛の酸化物が原因ではないかとも言われています(ベートーベンの毛髪検査をしたところ、基準の100倍の濃度の鉛が検出されました)。

水銀

水銀が体内に入ってくる経路は、特定の職業(写真関連や消毒・殺菌剤の製造など)を除く一般の方の場合、ワクチンの防腐剤,歯科金属からの影響(アマルガム)があります。アマルガムに関してはホリスティック歯科治療の「おおはし歯科クリニック」のHPをご覧ください。他には魚を代表とする食品からの摂取が挙げられます。マグロなどの大型魚に高濃度の水銀が検出されることは多くの方の知るところだと思います。世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)とが共同で運営する、合同食品添加物専門家会議(JECFA)のデータでは「摂取し続けても健康被害が現れないメチル水銀の量は、1週間で1.6マイクログラム」となっています。これはメバチマグロで換算すると。「1週間でお刺身5切れ」ということになります。

その害は、神経毒性、腎臓、免疫系、生殖、胎児への影響が考えられます。他にも症状として、視力、味覚、嗅覚の低下・うつ病・頭痛・アレルギー・喘息・原因不明の首肩腰および関節の痛み・疲れやすい、集中力がでない、筋肉痛、胃腸障害、不眠等を引き起こします。

その中でも水銀が最も害をもたらすのは脳・神経系です。厄介な事に水銀は一度脳に入ってしまうと何年もなくなってくれません。その理由は血液脳関門の性質に関係があります。血液脳関門とは、血管を通して脳に運び込む物質を選り分ける関所の様な働きをするところです。この血液脳関門によって私達の脳は殆どの有害物質から守られています。ところがこの関門は水銀を通してしまうのです。そしてさらにややこしいことに、実は水銀には種類があり、水銀が血液脳関門をさらっと通ってしまって脳に到達した後、今度は脳の中で血液脳関門を通ることが出来ない種類の水銀(無機水銀)に化学変化を起こすことがあります。このようにして脳内に入った無機水銀の半減期は数年かかるのです。

アルミニウム

アルミニウムが体内に入ってくる経路は、ワクチンの防腐剤、胃薬などの薬があります。他にはアルミ缶、アルミホイル、アルミニウム鍋などからもアルミニウムが溶け出すので、特に酸性の食品をアルミ鍋で調理する時は気を付ける必要があります。できればステンレス製などに交換するのが良いでしょう。

その害は中枢神経障害、アルツハイマーとの関連も指摘されています。

カドニウム

カドニウムは自動車部品を製造する工場をはじめ、さまざまな工場で使われてきました。そのカドニウムが土壌や水を汚染し、農作物・家畜・魚介類の中にカドニウムが吸収され、食品とともに口に入ります。一度汚染された土壌は長期間毒性が消えません。そして人の体内に蓄積された場合、その生物学的半減期はなんと10年~30年と長く、臓器中のカドニウム濃度は年齢とともに高まっていくことが知られています。タバコにも含まれています。

その害は代表的なものが腎臓障害です。また、内分泌攪乱作用がある環境ホルモンとしても指摘されている。

ヒ素

防虫剤、除草剤、汚染された水から身体に入ってきます。

症状は疲労感、倦怠感、めまい、疼痛、しびれといった末梢神経炎の症状、慢性気管支炎、皮膚がん、肺がん、腎臓がん、肝障害、末梢血管障害など

ベリリウム

深刻な慢性肺疾患を引き起こす極めて毒性の高い物質

錫(スズ)

JECFAの調査によると、世界7か国の一人あたりのスズ摂取量の平均値は1~15mg/日でした。日常的に無塗装缶(缶詰)の食品を食べる人の場合は最大で50~60mg/日。缶詰からスズが溶け出しているというわけですが、この数値はまだ大したことはありません。問題なのは缶詰を空けた後です。缶詰を空けた後、空気に触れた缶からはスズがどんどん流れ出し、缶詰内のスズ含有量は数倍になります。ですので1度開けたら容器を入れ替えるか1度で食べきることが重要です。

どのようにデトックスしていくの?

重金属の種類・蓄積の深さを調べる

これら有害重金属がどのくらいの深さに溜まっているかを調べる必要があります。そして浅い領域から順にデトックスしていく必要があります。

体液や結合組織(浅い) → 細胞内 → DNA(深い)

デトックスに必要なハーブを選別

クロレラやイエロードックルートやアップルペクチンほか色々なハーブの中で何が有効かを調べます。

各種臓器のチェック

例えば結合組織から排毒された重金属が、順調に尿などから排出されるとは限りません。肝臓機能が悪ければ肝臓で処理しきれませんし、腎臓機能が悪くてもも同様です。肝臓や腎臓の機能をチェックし、必要に応じてそれら臓器の機能向上の為の施術が必要となります。それ以外には、脳や腸がデトックスの負担に耐えうることが出来るかを検査することも大事です。必要に応じて臓器をサポートする為のハーブなどを選定し、順調に排毒が行われるようにします。

活性酸素の除去

有害重金属障害がある方の多くは、活性酸素の害を受けています。活性酸素を中和させるハーブを選別します。もしくはメチレーション回路を見直しスーパーオキシドやグルタチオンペルオキシダーゼの働きが悪い場合はそれらを活性化させます。


必須ミネラルの補給

重金属の除去を行う時、有害重金属とともに身体に必要な必須ミネラルも排出されてしまう場合があります。必要に応じて必須ミネラルの補給をします。

進行度合いを見ていく

当店ではフィシオエナジェティック検査によって、何が今の身体に必要か細かく検査し、解毒の進行度合いを確認しながら進めていきます。

からだは毎日、完全な健康へと向かい続ける力が働いています。それなのに不調が維持されているのは何かが邪魔をしているのです。

現代生活をする中で、有害重金属の害から完全に逃れることはできません。様々な有害物質に身体をさらされる中で力強く健康に生きて行く為には、身体に取り込んだ有害なものをしっかりと排出させる事が大切です。


デトックスという概念を超えた体質改善

デトックスというのはハーブ等の力を借りて溜まった有害物質を排除する行為です。このデトックスというものもいいのですが、実はもっと健康レベルが高いものがあります。それは「解毒能力の高い体になる」ということです。

何かの力に頼って時々解毒するのも良いですが、解毒回路がしっかり働く体になることが最も健康レベルが高いと言えます。体の解毒システムにどんな問題があるのかを一つ一つ調べ改善していくのです。体質改善には調べることがかなり多いので、デトックスしながら日を置いて少しづつ体質改善も進めていくことになります。





以下当院のご紹介

当院の3つの強み

1.深い領域にアプローチできる

体調が変化するには多くの場合、時間をかけて深い領域が変化する必要があります。それには当院で行う「オステオパシー」「フィシオエナジェティック」「フェルデンクライスメソッド」の3本柱を元にしたホリスティック療法が強みを発揮します。

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この3つのワークを同時に行っているのは日飛んでは当院だけです。


2.宿題が効果的

院での内臓マニュピレーションなど施術時に施すワークに加え、ご自身で行っていただく宿題が出されることが多々あります(必要に応じて)。例えばデトックスの場合はお勧めの食事やハーブなどです。


3.施術のクオリティーの高さ

私は施術業界20年弱、開業15年の実績。本物の療法を探し続け学び続ける熱は年々上がっています。

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高いクオリティーで施術を提供するため毎日学び続け、一生懸命取り組んでいます。




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「そまと」は奈良市の大和西大寺駅と平城駅から徒歩6分。ならファミリーまで歩いて2分の自然療法院。

東洋・西洋・世界各国の療法を織り交ぜたホリスティック療法で、原因不明の症状やなかなか良くならない慢性症状を改善へと導いています。


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